Windows95の再インストール


必要なもの
・Windows95 CD-ROM ・フロッピーディスク2枚 ・使用するCD-ROMドライブ用のドライバー

1.データのバックアップをとる
ブラウザのブックマーク、アドレス張、IMEのユーザー辞書ファイル、ワード、エクセル等で 作成したファイル等、消えてしまっては困るもののバックアップをとる。ハードディスクを フォーマットしてからでは遅いのでこの作業は慎重に行う。

2.起動ディスクの作成

●「マイコンピュータ」を開き、「表示」メニューから「オプション」を選ぶ。 「すべてのファイルを表示」を選ぶ。

●電源を入れ、Windows95が起動したら、空のフロッピーディスクをパソコンにセットする。 「マイコンピュータ」→「3.5インチFD(A)」→「ファイル」メニューから「フォーマット」 を選択する。この際、「システムファイルのコピー」という項目をチェックしておく。

  この作業でフロッピーに以下の4つのファイルがコピーされているはずである。
    Msdos.sys
    Io.sys
    Command.com
    Drvspace.bin

●以下の15個のファイルをフロッピーにコピーする。「スタートメニュー」の「検索」で探す。 間違ってもこれらのファイルを「移動」しないこと。 移動してしまうとシステムが起動しなくなる。
    Ank16.fnt
    Ank19.fnt
    Biling.sys
    Jdisp.sys
    Jfont.sys
    Jkeyb.sys
    Jkeybrd.sys
    Kanji16.fnt
    Fdisk.exe
    Format.com
    Himem.sys
    Emm386.exe
    Mscdex.exe
    Config.sys
    Autoexec.bat

●フロッピーにCD-ROMドライブ用ドライバーをコピーする。
 IBMの場合は、「ibmidecd.sys」等。CD-ROMドライブや本体に添付されてきたCD-ROMや フロッピーの中から探す。どうしても見つからない場合は、インターネットで探す。

●フロッピーにコピーした「config.sys」を「メモ帳」で開く。
「config.sys」の内容を以下のように書き換える。 書き換えたらテキスト形式で上書き保存する。

    FILE=60
    DOS=HIGH,UMB,AUTO
    DEVICE=A:\HIMEM.SYS
    DEVICE=A:\EMM386.EXE RAM
    DEVICEHIGH=A:\BILING.SYS
    DEVICEHIGH=A:\JFONT.SYS /MSG=OFF
    DEVICEHIGH=A:\JDISP.SYS
    DEVICEHIGH=A:\JKEYB.SYS
    DEVICEHIGH=A:\@@@@@.SYS /D:#####

※@@@@@.SYSは自分が使用するCD-ROMドライブ用ドライバー。各自で異なる。
※#####は半角8字以内なら、各自で好きなように指定してよい。

●フロッピーにコピーした「AUTOBATEXEC.BAT」を「メモ帳」で開く。
内容を以下のように書き換える。

    LOADHIGH A:\MSCDEX.EXE /D:##### /E

「AUTOBATEXEC.BAT」は上記の一行のみでよい。「D:#####」の部分は「config.sys」で 記述したのと同一にする。 書き換えたらテキスト形式で上書き保存する。

●作成したフロッピーをテストする。
そのフロッピーを挿入したまま、システムを再起動する。


  しばらくすると、
   「キーボードのタイプを判定します。’漢字’の刻印のあるキーを押してください。」
   とのメッセージがでる。そしたら「半角/全角」キーを押す。
   そして画面に
              A:\
   とでたら、
              D:
   と入力する。そして
              D:\>
   とでたら、起動ディスクは正常に作成されている。


3.「Setup.exe」の作成
もしお手持ちの「Windows95 CD-ROM」に「Setup.exe」というプログラムがない場合でも Windows95の再インストールができる。ただしハードディスクに60M以上の空きが必要。

●以下の2個のファイルを上記で作成した起動用フロッピーとは別のフロッピーを用意して、 それにコピーする。 「スタートメニュー」の「検索」でハードディスク内を探す。 間違ってもこれらのファイルを「移動」しないこと。
   Winsetup.bin
   Dossetup.bin

●「Windows95 CD-ROM」の中から「Mini1.cab」を探す。これを「LHMelt」等の 「cab」ファイルを解凍できるソフトを使って解凍して、「Setup.exe」を取り出して、 フロッピーにコピーする。

●フロッピーには以下の3個のファイルができた。
   Winsetup.bin
   Dossetup.bin
   Setup.exe

4.Windows95再インストール前のチェック
CD-ROMドライブに「Windows95 CD-ROM」、フロッピードライブに作成した起動用フロッピーを セットして、システムを再起動する。以下では

   A:フロッピードライブ
   C:ハードディスクドライブ
   D:CD-ROMドライブ

として扱います。

●しばらくすると、
   「キーボードのタイプを判定します。’漢字’の刻印のあるキーを押してください。」
   とのメッセージがでる。そしたら「半角/全角」キーを押す。
   そして画面に
              A:\>
   とでたら、
              D:
   と入力して、Dドライブ(CD-ROMドライブ)に移動する。
              D:\>
   画面は上記のようになる。次に
   「XCOPY D:\WIN95 C:\WIN95\」
   と入力する。

●次に、フロッピードライブに「Winsetup.bin」、「Dossetup.bin」、「Setup.exe」の 入ったフロッピーをセットして、「XCOPY A:WINSETUP.BIN C:\WIN95\」
「XCOPY A:DOSSETUP.BIN C:\WIN95\」
「XCOPY A:SETUP.EXE C:\WIN95\」
と入力し、3個のファイルをCドライブにコピーする。

●「C:」と入力し、Cドライブに移動する。そして「CD WIN95」と入力して、さらに移動する。

●「SETUP」と入力すると「Windows95セットアップ」画面が表示される。今回はこれを確認する だけなので、ここでは「セットアップ中止」を選ぶ。ここまでできれば成功である。

5.ハードディスクの削除
次の作業を行う前にもう一度、バックアップの確認をする。 一度フォーマットされたハードディスクのデータは二度と戻らないので注意する。

●CD-ROMドライブに「Windows95 CD-ROM」、フロッピードライブに作成した起動用フロッピーを セットして、システムを再起動する。以下では

   A:フロッピードライブ
   C:ハードディスクドライブ
   D:CD-ROMドライブ

として扱います。

●しばらくすると、
   「キーボードのタイプを判定します。’漢字’の刻印のあるキーを押してください。」
   とのメッセージがでる。そしたら「半角/全角」キーを押す。
   そして画面に
              A:\>
   とでたら、
              D:
   と入力して、Dドライブ(CD-ROMドライブ)に移動する。
              D:\>
   画面は上記のようになる。次に「C:」と入力してCドライブに移動する。

   次に「A:」と入力してAドライブに移動する。   

●「FDISK」と入力する。そしてメニューの「3.領域または論理MS-DOSドライブを削除」を 選ぶ。「3」を押して「ENTER」キーを押す。次に「1.基本MS-DOS領域を削除」を選ぶ。

  「どの基本領域を削除しますか」には「1」を選ぶ。
  「ボリュームラベルを入力してください」
   には設定していた場合のみそれを入力。設定していない場合は何も入力しない。
  「よろしいですか(Y/N)」には「Y」を入力する。

これでハードディスクの内容は消去された。
「削除が終了した」とのメッセージがでたら「ESC」キーを押し、FDISK初期メニューに戻る。

●FDISK初期メニューで「1」の「1.MS-DOS領域または論理MS-DOSドライブの作成」を選ぶ。
そして「1.基本MS-DOS領域を作成」を選ぶ。次に「基本MS-DOS領域に利用できる最大サイズ を割り当てますか(Y/N)?」で「Y]を選ぶ。

再起動を促すメッセージがでたら、「Ctrl+Alt+Delete」を押して再起動する。

再起動したら再び「FDISK」と入力してFDISKを立ち上げる。ここで「4.領域情報を表示」を 選ぶ。「領域情報を表示」の画面でCドライブの状態が「A」とい文字がでていたら成功である。 「Esc」を何度か押してFDISKを終了する。


5.ハードディスクのフォーマット
●起動ディスクをフロッピードライブに入れたまま電源を入れる。
画面に「A:\>」とでたら、「FORMAT C:」と入力する。
「フォーマットしますか?」というメッセージがでたら「Y」を押す。
そして数分間待つ。

「フォーマットが終わりました」とでたら、ボリュームラベルを設定する。 必要ない時は何も入れずに「Enter」キーを押す。


6.Windows95のインストール
●起動ディスクをフロッピードライブに入れたまま電源を入れる。

●画面に「A:\>」とでたら、「XCOPY D:\WIN95 C:\WIN95\」
   と入力する。


●次に、フロッピードライブに「Winsetup.bin」、「Dossetup.bin」、「Setup.exe」の 入ったフロッピーをセットして、「XCOPY A:WINSETUP.BIN C:\WIN95\」
「XCOPY A:DOSSETUP.BIN C:\WIN95\」
「XCOPY A:SETUP.EXE C:\WIN95\」
と入力し、3個のファイルをCドライブにコピーする。

●「C:」と入力し、Cドライブに移動する。そして「CD WIN95」と入力して、さらに移動する。

●「SETUP」と入力すると「Windows95セットアップ」画面が表示される。
「続行」を選ぶと、Windows95セットアップが開始される。後は画面の指示に従う。これで数十分 待てば、インストールが完了する。後はバックアップをとっていたファイルを元に戻すだけである。






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